2004年○月○日
小さな村が誕生した。
駐在所には1人の駐在員がいたが
ほとんど事件は起こらない平和な村だった。
2005年○月○日
住民が増え、村が市に昇格した。
この頃から中毒患者が出始めた。
2005年○月○日
ネットオークションで住民招待券が売られたり
掲示板等で住民募集がおこなわれたり
http://readio.info/mixi/
自分で自分を招待し、クローンを作るなどして
仮想住民が増殖し100万人を突破、政令都市となる。
2006年○月○日
住民は、どんどん増殖し600万人。
その巨大都市に投資する人たちが増えた。
各メディアも招待制で安全な都市であることを強調。
しかし、その都市の警察は機能せず
透明人間も出没し、犯罪が増え
交番に駆け込む人がいても100人の警察官は
パトロールに忙しく、交番には誰もいなかった。
2006年○月○日
某事件が起こった後
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2554244/detail?rd
今まで身分を明かすことを推薦してきた都市は
ついに身分証明書の提出は強制ではありません。
身分証明書は自己責任で提出してください。
と住民に知らせたが、事件の全容は知らせなかった。
一部の活字メディアがこの事件を報じたが
報じた後、その記事は抹消された。
また、これに関わった住民も警告なしに抹殺された。
魔女狩りと言われたその行為は
関係のない住民をも巻き込んだ。
2006年○月○日
住民招待券だけではなく
住民の体が売り買いされるよになった。
そして売られた体には別の脳が移植された。
http://www.gstations.com/mixi/
そして大漁の赤イカが、ばらまかれた。
2007年○月○日
ついに住民1000万人達成!!
この輝かしいニュースを
各メディアは華々しく取り上げた。
しかし、そこはスラム街となっていることを
多くの住民たちは知らない。
ではその栄えある1000万人目の住人になった人の
プロフィールを見てみましょう。
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=10000000
そう、それはあなたです。
2007年○月○日
仮想都市ではなく現実社会に不思議な事件が起きた。
見ず知らずの人間が見ず知らずの人間に
渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で刺されて死亡。
刺されたのは13歳の少年だった。
事件を調査した結果、二人の共通点と言えば
1000万人を超えた帝国の住民であると言うことぐらいだった。
この事件は"mixi殺人事件"と名づけられた。
メディアは大々的にこの事件を取り上げ
この事件は起こるべきして起きた事件だと報じた。
あるコメンテーターは
「この帝国には18歳以上でないと住民登録できないはずなのに?」
「本名で登録してるのだから、犯人はすぐに分かるでしょう。」
と安易なコメントを述べた。
またあるコメンテーターは
「この帝国には神経ガスが蔓延している。」
「神経は麻痺し痙攣をおこしている。」
と帝国の危険性を説いた。
そしてこの時初めて帝国の危険性が
多くの住民たちに認識され
一部の住民の流出が始まったが
多くの住民は神経ガスに犯され
動くことすら出来なかった。
この時、友人が多い住民ほど流出を拒んだのを見て
集団心理の研究者は
「これは多数派同調バイアスですね。」
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/p271_1.html
と語った。
2007年○月○日
住民の伸び悩みを危惧した上層部は
友人を一人招待すると1000Pプレゼント
集めた友人一人につき100Pプレゼント
足あと1つにつき10Pプレゼント
という1Pを1円に交換出来るポイント制を導入した。
その中には100万Pを稼ぐ住民もいて
華々しく表彰された。
それを羨ましく思った住人たちは
友人集めに奔走した。
2008年○月○日
住民の流出をくいとめた帝国は
サーバーに蓄えられた膨大な個人情報を
企業に売却し膨大な利益をあげた。
一部の活字メディアが帝国と企業の提携を
大々的に報じた結果、その利益に目を付けた
企業や個人の投機家たちは
次々に刷られる紙きれに群がり
帝国の資産はどんどん膨らんだ。
2008年○月○日
帝国は帝国だけで通用する通貨を導入。
すべての住民は裕福で幸福感に満ち溢れ
このバーチャルな世界から
抜け出すことが出来なくなっていた。
生け簀の中の魚のように。。。
*これがフィクションかノンフィクションかは
あなた自身が判断してください。
上記の理由から
この日記を最後に今月末をもちまして
mixiを退会いたします。
この都市の住民になって約1ヶ月。
今まで私のつたない日記にお付き合い頂いた皆様
本当にありがとうございました。m(__)m
また何処かでお会い出来る日を
楽しみにしております。
*追伸
添付している写真は専門家による
個人情報リスクへの認知度図です。
ご参考までに。。。